アウェアネスアート®研究所のテーマは
「世界を違う角度から眺めてみよう」というものです。
私たちにとって大事なことなのに関わらず、
忘れてしまっていたり、気づかなかったり、
気づいていたとしても、つい周縁化されてしまっていること。
そんなことにしっかりと眼差しを向けていきたい。
タブー視しせず、触れないことにあえて触れていく。
「死」に眼を向けることは、
重いテーマなのでふだんは避けたいものですが、
今の「生」の秘密が明らかになる、
大きな可能性を秘めていると考えています。
「死のワーク・プロジェクト」は
死のことを語り合う場ではありません。
死について瞑想する場でもありません。
変性意識状態と共鳴現象が起こる、
知的満足のレベルを超えた体験をするための、
「死」を感じることで「生」をおのずときわだたせる
【新しい空間の形成】です。
不謹慎と思う方がいるかもしれませんが、
私たちの「死のワーク・プロジェクト」には遊びの要素が多く取り入れています。
「笑っていたのに、気がついていたら涙がこぼれていた」
ということがよく起こります。
「死のワーク・プロジェクト」には、
「Death Art」「死のワーク~バルド・トドゥル編」など
いくつものヴァージョンがあります。
たとえば「死のワーク~バルド・トドゥル編」を体験した方は、
「死ぬことが恐ろしくて考えないようにしていたが向き合う気になった」
「不思議な落ち着いた感覚が残っていてワーク後もずっと続いてる」など、
人それぞれ何らかの意識の解放が起こっています。
宗教や医療、グリーフセラピーなどの専門分野には、
末期の状態にたいする知識と、寄り添うためのさまざまな方法があります。
でも自分の死についてもっとも関心があるのは、とうぜん自分自身です。
専門職として「死」に関わることと、
自分自身の死について考えることはまったく違います。
なので死のワーク・プロジェクトには僧侶、医療従事者、
対人援助職の方々も多く参加されています。
アウェアネスアート®研究所は宗教的な概念に触れることはありますが、
宗教的な考えを提供したり宗教儀式を行うことはしません。
たとえば死のワークのひとつに「バルド・トドゥル」というものがあります。
これは「チベットの死者の書」と呼ばれているものですが、
これも生と死について深めるためのひとつのテキストとして使っているものです。
自覚を深めるダブルアテンション
五感を磨くサウンドボディ・ワーク
創造性を高めるアートワーク
など、さまざまな技法のエッセンスを適時、
織りまぜながら流れを大切にしてワークをすすめていきます。
「静かにマジメに」とはまったく異なるアプローチ。
「笑っているうちにいつのまにか泣いちゃってた」という場の共有です。
人は神にはなれませんが誰でも必ずホトケには成るものです。
死のワーク・プロジェクト「一度死んでみちゃう?!」
順次展開していく予定です。
アウェアネスアート®研究所 主宰 新海正彦