吉福伸逸さんとぼく

吉福ワーク~集大成のような晩年のセッション

吉福ワークはジャズセッションのようだった

 このように何人分もの人生を一度に送ってきたような吉福さんも、

残念ながら2014年に亡くなってしまいました。

 

吉福さんは2003年から2013年秋までの10年間、毎年かかさず来日し、

春と秋に数回ずつワークショップを開催していました。

 

かれはワークショップのことをセッションと呼んでいました。

元々ジャズ・ベーシストなので、人と共同作業することを

ジャズ・セッションのように感じていたのでしょう。

 

彼自身はワークをセッションというのですが、

参加者たちは親愛を込めて【吉福ワーク】と呼んでいました。

 

ぼくはこの最後の10年間、できるかぎりのことを

吉福さんから学びたいと思い、ほとんどの吉福ワークに参加していました。

また後半にはアシスタントをやらせてもらっていました。

 

円熟した晩年の10年間、 吉福ワークの集大成のようなセッションを

かれからダイレクトに学べたのはじつにラッキーなことだと思っています。

 

 

●そして「体験的グループセラピー」へ

吉福さんが亡くなった今、少しでも吉福さんの伝えたかったことを継承すべく、

吉福ワークのアシスタントをしていた向後善之さん、ウォン・ウォン・ツァンさんと3人で

「体験的グループセラピー」というワークショップを毎年開催しています。

 

ぼく自身が吉福さんから学べたことは僅かなのですが、

吉福さんの人となり、人としての在り様を通して学べたものを

少しでもシェアしていければと思い、この「吉福伸逸研究サイト」

を立ち上げました。

 

共著「吉福伸逸の言葉」》》》

吉福伸逸見研究Ⅰへ戻る 》》》

 

アウェアネスアート®研究所 主宰 新海正彦